2012年6月号【椿かおり + SIGMA SD1 Merrill】2週目

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このSD1 Merrill、一般的なベイヤー配列のセンサーを採用した他のカメラと比較して、”撮像素子Foveon X3「Merrill」センサー”から得られる絵は解像感があり、独特で一味も二味も違う写真となる。手軽なJPEGで記録するのもいいが、最大の効果を得るにはRAWで撮影し「SIGMA Photo Pro 5」で現像するのがBestだ。

この時、簡単にピントや露出の確認出来る様、JPEG+RAWで記録した方がPCでセレクトする時に楽できる。ただこのRAWデータ、1枚のサイズが何と60MB前後、+JPEGで6MB前後、計70MB越えのデータ量となる。例えばNikon D7000でRAW+JPEG撮影すると、RAWデータのサイズが17MB前後、+JPEGで6MB前後、計23MB程。約3倍の差だ。これだけの量を書き込むのだからx400やx600のCFカードを使っても結構な時間がかかる。

筆者の場合、随分前から単体の露出計は使わず、目測でISO/絞り/シャッタースピードをセット、取りあえず一枚撮影し、ポストビューを見ながらホワイトバランスも含め本番用の設定をしている。これはもうかなり前のデジタル一眼レフカメラから瞬時でポストビューを表示できる能力があり、最近ではライブビューでの確認も可能になってきたためだ。ところが、SD1 Merrillは先に書いた様に、処理データ量が多いため、一回シャッターを切ると、ポストビューでさえも約6秒、完全に書き終わるまで約18秒かかる(x400のCFカードを使った場合)。

この待ち時間が長いか短いかは、被写体にもよると思うが、少なくとも今回の様な写真を撮るにはとても長い時間だ。ポストビューで数回チェックするだけで分単位の時間が必要となる。これでは効率が悪いので考えた作戦は、”基本に戻って単体の露出計を使う”こと(笑)。ところが、以前小型のものを所有していたが見つからず、と言って今更購入するのも何なので、iPhone用のアプリ「Clomputing.com Light Meter Free」を使うことにした。

アプリの詳細はリンク先の説明をご覧頂きたいが、計った値をセットして撮影すれば取りあえず大幅に外すことは無い。多少の明るさのズレは、RAW現像時調整すれば収まる範囲だ。これでポストビューを確認する必要も無く、サックっと撮影を始めることができる。ところが調子に乗ってシャッターを切っていると8枚目からが大変なことに……。


SD1 MerrillはRAWモードでの撮影時、最大7枚まではバッファリングするので、待ち時間無く次々シャッターが切れる。シャッターを切っている合間でもメディアに書き込みしているものの、7枚程度はグラビアやポートレートの撮影だと(筆者の場合)ほぼ一瞬。書き出している時間はほとんど無い。そして8枚目になった瞬間、書込み待ちでシャッターが切れなくなる。完全に書き終わるまで約120秒。もちろんこの間ある程度時間をおけば何枚かは撮影可能だが、直ぐにまた一杯になり待ちが発生する。

さて、この7枚おきに発生する約120秒の待ち時間。経験的に例えば1つの水着を撮影するのに使う全体の時間は約1時間。この中には着替え、メイク直し、休憩も入っているので、撮影しているのは10分から長くても20分(ビデオの撮影と一緒だと10分未満のことが多い)。20分あったとしても70枚しか撮影できないことになる。通常の1/2以下のペースだ。実際、今回も1衣装60~80枚となっている。

だからSD1 Merrillでの撮影が難しいと言うのではなく、デジタル化に伴い長年やってきた、「単体の露出計は使わずポストビューの表示で確認」、「残を気にせず数打てば当たる」的な作戦が全く通じず、フィルムカメラで撮影する様な丁寧さが必要だ。動画撮影機能が無い件も含め、最もフィルムカメラに近いデジタルカメラではないだろうか。今回は時間の関係でバタバタだったが、機会があればゆっくり一枚一枚撮って見たい。

かおりちゃん、下ブロックの衣装が妙に色っぽい。仕事柄、水着や着エロは普段から見慣れていることもあり、逆にこちらの方がある意味新鮮だったりする。完全に職業病だが、皆さんは如何だろうか!?(つづく)

actress 椿かおり
SIGMA SD1 Merrill
17-50mm F2.8 EX DC OS
カテゴリー: DSLR   タグ:   この投稿のパーマリンク

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