2012年6月号【椿かおり + SIGMA SD1 Merrill】4週目



一~三週目までは、センサー本体やバッファリングからくる待ち時間、RAW現像やその環境など、割とセンサー寄りの話題を書いたので、四週目はそれ以外の部分について触れてみたい。

まずボディであるが、仕様上のサイズは145.5mm×113.5mm×80.0mm (幅・高さ・奥行)、重量700g(バッテリーを含まず)。これからも分かる様に、小型でもなく、と言って大き過ぎる分けでも無い。個人的には撮り易いサイズだ。グリップも深めで持った時に安定感がある。カラーバリエーションも無く、見た目は無骨な感じだが、好きなタイプと言えよう。

コントロール系は2ダイヤル式で、Mモードをメインにしても素早く値をセットできる。裏側のボタン類は、十字コントローラを中心に数個、液晶パネルの左側に数個あり、オーソドックスな作り。クリック感は軽過ぎず重過ぎず、高さも丁度良く、使っていて何かに当たり設定が変わってしまい「あれっ!?」と言うことは無かった。もちろんボディのサイズ的に余裕があるので、各ボタン間の配置がゆったりしていることも理由の一つにあげられる。

ドライブダイアルとモードダイアルが左右に分かれ、項目が少ない分、直感的に扱える。特に最近では初心者向けのクラスだと、多くのモードを持っており、アイコンの絵柄を見ればある程度何用かは分かるものの、結局使うのはMモードだけだったりすると何となく落ち着かないものだ。


この様に、ボディに関してはパッと見地味であるが、良く考えられたレイアウトで特にシンプルな操作系を好むユーザーには評判がいいのではないだろうか。加えて防塵・防滴仕様でヘビーな現場にも適応可能となっている。欲を言えば、SD/SDHC/SDXCメモリカードにも対応して欲しいところか。

ファインダーは、視野率縦98%/横98%、倍率0.95倍、アイポイント18mm、視度調整-3から+1.5まで。明るく見易く、最新のファームウェア(Ver. 1.01)になってからはAFの精度も向上した。但し再生時に拡大表示出来ず、ピントの確認はパソコン側で作業することになり、外せないカットだったりすると、見るまでドキドキものだ(笑)

バッテリーは、今回、300枚強(RAW+JPEGなので実際は倍)撮っているが、最後の衣装でほぼ無くなり、予備へ取替えた。一般的なデジタル一眼レフカメラと比較すると1つのバッテリーで撮れる枚数は少なめだ。RAWデータが重く、かなり長い時間メディアへアクセスしているのも関係あるだろう。結構な枚数を撮影する時は余分に一つあった方が安心かも知れない。

さて、7月号に使うカメラが「FUJIFILM X-Pro1」に決まった。レンズは「XF18mmF2 R 」と「XF35mmF1.4 R」の二本。この記事が載るタイミングでは撮影は未だで、週末に行う予定となっている。レンズ側もボディ側も手ブレ補正機能が無く、動画の方は大変そうだが、何とか頑張ってみるつもりだ。7月6日(金)スタートの7月号をお楽しみに!

actress 椿かおり
SIGMA SD1 Merrill
17-50mm F2.8 EX DC OS
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