2012年5月号【河井あすな + SONY α65】2週目



雨の日の撮り方として、大降りの時は厳しいが、小雨の時に使える場所としてガード下がある。もちろん何処にガード下があるか事前に知っておかないと、探す時間が無駄にかかってしまうので土地勘のある場所限定だ(通常雨のことを考えてロケハンはあまりしない)。

丁度、渋谷・恵比寿間の山手線沿線はガード下の宝庫(笑)過去のウィークエンドでもいろいろな場所が登場した。晴れの日も影になっているので、また違った意味で便利に使える。難点としては、場所によって背景に車が途切れなく入ったり、通路側は狭いので通行人の邪魔になったりすること。長時間居座らない方が良い。

私服下ブロックの二枚は「Distagon T* 24mm F2 ZA SSM/SAL24F20Z」を使っている。他は全て「35mm F1.4 G/SAL35F14G」。どちらも大口径の単焦点レンズなだけに写りはシャープだ。ただ希望小売価格が164,850円と197,400円のかなり高価なレンズ。雨がパラパラ降出したこともあり、外での撮影は早めに切り上げた。

今回使わなかった機能で試してみたかったものとして「ピクチャーエフェクト」があげられる。詳細は同社のサイトをご覧いただきたいが、カメラの設定だけで高度なエフェクトが可能になる。静止画だけでなく、一部制限があるものの動画にも対応。中でも「パートカラー(ブルー/レッド/グリーン/イエロー)」は、主に白黒で部分的に青にしたり赤にしたり出来るエフェクトだ。例えばポートレートだと唇だけ赤くして印象的な写真に仕上げるなど、なかなか面白そう。技術的に可能であれば是非、PCでのRAW現像時対応もお願いしたい。


動画の前半は、怪しい(?)雰囲気を出すために「ビネット」と言うエフェクトだ(正直なところ書くと周囲がシンプル過ぎて面白みに欠けたため)。また後半寄っているシーンで瞬間ピンを外している部分もあるが、まれにフワっとピンボケすると、それはそれで味となって悪くない。このピンボケを意図的にコントロールできればもっと楽しめるのだが……。

いずれにしてもAFの追尾性は高く、加えてボディ内蔵手ブレ補正機能が効いているのか、細かい手ブレもあまり気にならないレベルに収まっている。先週書いた通り、AFなのでプログラムオート。今回使った範囲では露出も安定しており、AWBもなかなか。編集で色や明るさに関しては全く触らず、この上がりは動画に関しても扱い易いことを意味する。

今月下段の水着のカットは全て4Uの「デジソフトライト」を使っている。36W/1灯で発熱も少なく小型で、1週目の狭い階段や、今回の様な細い通路でもライティング(と言うより設置)が可能だ。他に比較的小型のものとしては50×50cmのRIFAもある。どちらを使うかは気分や場所で決めるので特にこれと言ったルールは無い。ただ小物なら十分な光量になるが、被写体が被写体なので、それほど明るくなく、手持ちの場合はシャッタースピードとの兼ね合いもあり、ISO400で絞りもかなり開ける事となる。今回のケースだとF2.8、1/100~1/160秒と言ったところ。

一週目でα65は「Aマウント対応のα2桁シリーズとしては、上にα77、下にα57があり、丁度ミドルクラス相当となる」と書いたが、昨日5月17日、正にこの原稿を書いている最中、更に下の「α37」が発表された。ラインナップ中、最も小型軽量のエントリー機となる。6月15日から発売開始、ボディ単体で6万円前後と購入し易い価格帯だ。機会があればこちらも紹介したいと思っている(つづく)。


actress 河井あすなARDENY ENTERTAINMENT
SONY α65
SAL35F14G
SAL24F20Z
DT 18-55mm F3.5-5.6 SAM
music TAM Music Factory
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