旧連載も含め、フォトジェニックウィークエンドで一番古いEOS Kissの記事は、2005年4月号の「吉田千晃 + キヤノン EOS Kiss Digital N」となる。もう8年以上前の話だ。掲載している写真を見ると、時折雨の降る中の撮影で、当時のことは今でも覚えている。また吉田千晃ちゃんは別件でDVDビデオの撮影もした懐かしい子だ。この時、写真だけでなく、ディレクションも担当したが、遭遇したエピソードだけでも4回/一月分は書けそうな沖縄ロケだった。
話は戻って、画素数は何と800万画素。今話題のiPhone 5s/5cと同じだ。もちろん動画機能は無い。それから幾つも世代交代し(9代目?)登場したのが、このEOS Kiss X7iというわけだ。当時からポートレート系の撮影なら仕事でも使えそうと書いている。今でも基本そうなのだが、最近は歳のせいもあるだろうか、あの小さいAFセンサーの光る部分が分かり辛く、いっそライブビューで撮った方が楽かもと思ったりもする(笑)
光学ファインダーではなく、ライブビューを使った場合、”ファイナルイメージシミュレーション”と呼ばれる機能がある。これは露出もちろん、色々な設定をそのまま反映した映像で確認できる便利なものだ。
具体的には、露出/ホワイトバランス/測光モード/ホワイトバランス補正/被写界深度(絞り込みボタンON 時)/オートライティングオプティマイザ/ピクチャースタイル/周辺光量補正/雰囲気を選んで撮影/高輝度側・階調優先/明かりや状況に合わせて撮影/クリエイティブフィルター/アスペクト比(撮影範囲確認)……が、その対象となる。
これだけの設定がリアルタイムでライブビューに反映されるのだから、本格的な撮影はもちろん、ビギナーが「この設定を変えるとどうなるのだろう?」的な使い方も考えられる。結果がその場で直ぐ分かるのだから学習効果も高い。
この時、重要なのは、液晶ディスプレイで見た絵と、PCで見た時の絵が(明るさや色など)一致すること。戻ってPCで写真を見て、イメージと違うとなってはマイナスだからだ。以前はこの連載で、明らかに見え方が違うので困ると何度も書いた記憶があるものの、そう言えば、最近この件は気にならなくなった。
RAWで撮影し後から調整できるので気にならないのか、ほぼ同じなので気にならないのか、扱うカメラにもよると思うが、ここ数年は考えなくなっている。同様に、再生や書込み時のバッファリングなど、いろいろなタイムラグも(一部のデータが重い機種以外)気にしたことがない。Kissの様なエントリー機でもそうなのだから良い時代になったものだ。
さて、10月号の撮影はこれから。タレントはFカップB90cmの「芝崎めぐ」ちゃん、カメラは「SONY DSC-RX1R」に確定済みだ。10月4日(金)0時公開を目指して準備中なのでお楽しみに!