今時のカメラとして面白いのは、Wi-Fiを内蔵していることだろう。iOSやAndroidで作動する「EOS Remote」を使い、リモート撮影やカメラ内の写真をリモート側に表示したり、転送することができる。
カメラは違うが、同じことができるデジカメとして、一風変わったSONY DSC-QX10とQX-100がある。カメラ自体には液晶ディスプレイは無く、Wi-Fiで接続したiPhoneやAndroid搭載スマートフォンを使って表示、シャッターを切るシステムで、仕掛け的にはEOS Remoteと同類だ。
どちらも用途によっては非常に便利で、Wi-Fiそしてスマートフォンが身近になった今では十分役に立つ。ただ最大のウィークポイントは、表示するフレームレートの低さと遅延から、動く被写体は苦手だということ。こればかりはIEEE802.11acなど、もっと速い方式で対応するしか方法は無い(それでもスムーズかどうかは不明)。
この様に、リモート撮影に関しては用途が限定されるが、撮った写真をWi-Fi経由で直ぐにスマートフォンやタブレットで見るのは、既に撮影現場で当たり前の様に使われている。
Wi-Fi内蔵のカメラは、Canon EOS 70D、そしてSONY DSC-QX10/QX-100に限らず、各メーカー対応モデルが徐々に増え始め今年のトレンドと言える。来年はさらに拍車がかかりそうだ。
笑い話で思い出したのは、1997年のル・マン24時間耐久レースで、Canon EOS DCS 3cを使ったインターネット・リモートシステムがあったこと。ファインダーに小型のCCDを仕込み、ネット経由で見ながらシャッターが切れ、その写真を表示するWebサイトなのだが、当然コマ送りの映像で、シャッターを押してもタイムラグがあり、狙った被写体は絶対に当たらない(笑)運がよければ違う被写体が写真に納まっているといった感じだ。
それでも当時の技術を考えれば凄いことなのだが、16年の時を経てやっとここまでたどり着いたところ。きっとあと数年(10年はかからないと思う)もすれば、ストレス無く使えるリモートになっているのではないだろうか。
詩乃ちゃん、ちょっと意外だったのは、ソフマップのイベント情報を見ているとMCをしているケースが結構多いこと。近々だと24日(日)の平林あずみ『Beauty Face』DVD発売記念イベント。確かに撮影日も賑やかだったので、MCも得意なのだろう。(つづく)