先週の”Wi-Fi(IEEE802.11b/g/n)に標準で対応”の件、一つ書き忘れていたので補足を。撮影した写真をWi-Fi経由でスマートフォンなどで扱え、確かに便利なのだが、半面、結構バッテリーを消費する。今回は時間の関係もあり、どの程度消費するかはテストしていない。機会があれば試して見たいと思う。また8月号撮影時は、衣装の着替え(休憩)毎に継足し充電したので、バッテリーステータスに変化はなかった。
順序が逆になってしまったが使用感を。ズームレンズ「XC16-50mmF3.5-5.6」とのコンビネーションは、扉の写真からも分かる様に、非常にコンパクトで、持った時のバランスも良い。撮影時は、ストラップを付けずに、右手でカメラを持ったまま移動していたが、違和感もなく手に馴染んでいた。
親指だけで操作できる、軍艦部と背面に一つずつあるコマンドダイアルは、背面側が絞り値の変更だ。ただダイアルの配置が垂直方向なので、ちょっと慣れが必要かも知れない。今回f/5.6固定で撮っている関係上、操作は軍艦部側のコマンドダイアルでシャッタースピードを変更するだけだった。
「XC16-50mmF3.5-5.6」はOIS対応。効果はかなり高く安心して撮影できる。写りもズームレンズの割にはシャープだ。ただし、絞りリングがレンズ側に無く、「X-Pro1」と「X-E1」で使う場合、ファームウェアをアップデートする必要がある。
AFはとにかく速く静か。シャッタータイムラグが0.05秒なのでストレスも無い。フォーカスはエリア選択AF(7×7の49エリア選択)を使い、構図に合わせて撮っている。精度も高くピンを大幅に外したカットは皆無だった。
モードダイヤルは、「X-Pro1」や「X-E1」には無く、「X-M1」の特徴だ。この撮影ではマニュアル固定と言うこともあり、あまり関係ないのだが、ビギナー層などには嬉しいポイントだろう。特に「アドバンストSRオート」は、58のシーンを認識し、カメラが自動的に各種設定を行う仕掛けとなっている。
ハイアングル-85度~ローアングル+90度までの範囲で角度を調整できるチルト式モニターは、視野角が広く、少し角度がある位置から見ても十分被写体を確認できる。屋外は流石に晴れると見辛いものの、曇天であれば明るさも十分だ。
今週の動画、最後の唇へ寄って行くシーン、ワイド端の16mmで撮っているのでかなりの接近戦だ。ただ「自動追尾AF」が相変わらず所々ピンを迷っているが、その迷い具合が何となくドキドキ感を現している様で(笑)、カットせずそのまま通しで使用した。(つづく)