2013年1月号【吉見衣世 + FUJIFILM X-E1】4週目



X-E1の魅力は、2週目に「レトロな雰囲気を醸し出すボディ」と、「アナログチックな操作系」と書いた。物欲を刺激する逸品であるのは間違いないものの、この二点だけならある意味見掛け倒し。しかし加えて写りがいいのも人気の理由になっている。

言うまでもなく、デジタルカメラの心臓部はセンサーだ。X-E1はX-Pro1と同じ「X-Trans CMOSセンサー」を搭載。特徴はAPS-Cサイズ、新開発のカラーフィルター配列で光学ローパスフィルター不要などがあげられる。フィルムメーカーだけあって以前からセンサーに関してはいろいろな工夫がなされ、例えば「スーパーCCDハニカム」など、独自のアプローチが有名だ。

このX-Trans CMOSセンサーは、従来の2×2画素を単位としたカラーフィルター配列ではなく、6×6画素を単位としているカラーフィルター配列を採用、非周期性が高くモアレを軽減=光学ローパスフィルターが不要、縦方向に必ずR・G・Bの画素があるため偽色を抑えるなど、従来の方式では得られない写りとなる。

元々同社のデジタルカメラは、空や海はより青く、緑はより瑞々しく、肌色はより肌色に……と、100万画素未満のデジタルカメラ初期の頃から発色に関しては定評があった。いろいろ紆余曲折はあった様だが、今回のX-Trans CMOSセンサーはご覧の通りなかなかの実力。お気に入りのマイカメラになっているユーザーも多い。


同社の「X-Pro1との違いは?」と言うQ&Aを見ると、サイズの小型化、有機EL電子ビューファインダー(視度調整機構付き)を搭載、小型化のため背面液晶変更、内蔵フラッシュ搭載、X接点削除、マイク/リモートレリーズ端子セット、シルバー・ブラックの2色を準備、新規3倍ズームレンズとのセット販売展開があげられている。

サイズ、EVF、カラーバリエーションなど、今月既に触れているものも含まれているが、意外だったのは(と言うより忘れていた)、”X-Pro1にはX接点がある”ことだ。この連載では大型ストロボを使うケースは極まれなので、全く気にしていない部分。実はNikon D7000にもX接点は無く、例えば白ホリの撮影では、ホットシューアダプタを付け対応している。その必要性は撮影したい内容によるため、あるから○、無いから×と言う話でもない。

動画は三脚で固定した絵ばかりでは面白くなく、最後の最後、少しだけ手持ちで撮影した。幸い手ブレ補正が付いているため極端にはブレていない。ただAFは使わずピンは固定したまま。距離は勘で保ったが、大幅に外すことはなく何とか撮れた様だ。AEの問題は背景が均一に暗いので被写体の明るさをキープ出来ている。

さて二月号であるが、年明けと言うこともありバタバタしていたため、まだ準備が出来ていない。加えて来週末はCP+。各メーカー準備で大変なところ、機材を貸出して頂くのも申し訳なく、一週遅らせ2月8日(金)からスタートする予定だ。運良く三月は金曜日が5回あるので一週間休むところを前倒しした形となる。カメラやタレントなどの情報は決まり次第、Facebook Pageの方へ掲載するのでお楽しみに!


actress 吉見衣世
FUJIFILM X-E1
FUJINON LENS XF18-55mmF2.8-4 R LM OIS

music TAM Music Factory
カテゴリー: DSLR   タグ: ,   この投稿のパーマリンク

関連アイテム